なんともいえない良さがある
伊藤計劃の「ハーモニー」
科学技術によって健全で平和で幸福な社会が保証されたが、幸福を拒絶する子どもたちが現れた。価値はないけど幸福と価値はあるけど苦しむ自由もある。どっちがよいかみたいな映画。
体内に埋め込まれたウォッチミーによって人を自殺させ、脅し1人1殺を強制させる
最終的に人を意識のない恍惚とした状態にする「ハーモニー計画」を起動することになる
そんな内容、声優が良いです凄く☆
話の流れに激しく共感する*゜
平和とは争いも無く人には平等な価値があるとするもの、
人類の歴史はずっと争いで競い合いで傷付けあってきた、そして自分が勝つ側にたって初めて喜びを感じてきた、何かの大会で優勝する事テストの点数で優れていること、そのために意思が必要だった。
しかし多くの人は戦争や犯罪の無い社会を望み実際そうなりつつあるしいまだかつてないほど平和な世の中になった
つまりみんなテストで100点という事で上も下もなく争いも無い
それが平和という事のようです
「君の名は」が世界的にヒットしたのは世界が平和になりつつあるからだと思う、特別争いも無く波乱万丈な内容ではありません
ひたすら美しい美術が注目されました。
これまで争い競いあう内容の物が娯楽として評価を浴びていた、ゲームで言えば誰かと戦ったり銃を撃ったりするもの
でもそう言った内容ではなく平凡な娯楽が評価されるようになってきた、つまり多くの人が争わない事を望んでいるのだと思います。
それは望ましい事だし良い事だと思います。けれどももし争わないなら主義主張は要らないはずです、ひたすら幸福でいればいいのだから平和を謳歌すればいいのだから
美味しいものを食べたとき「美味しい」と言う必要は無いのです、ただ食べ続ければいいのだから。グルメリポーターが嘘臭いのはそのためでしょう。
なのに幸せになりたい人ほど主義主張を好み心が大事というのです
そこが非常に疑問、心と意思など要らないのです平和なんだから
誰かに勝つ必要もない。
ぼくは自分が幸せになれないと思っているし仕方ないと思う
テストで自分だけ100点とって皆が0点でなければ喜びを感じれないと自覚しているから自分の方が優秀だと思わないと喜べないと思うから
誰かの不幸が前提にあるから
自分が辛い目に合ってきたことや惨めな思いをしてきた事を平和になったくらいで精算出来るとは思えないから
もし平和を求めるなら、他人の事なんてどうだっていい、苦しんでいようと知ったことではないと思うべきでしょう、
勝利を得ることによってしか喜びを感じれない僕みたいな人間を救う事なんてできないのに「それぞれの価値があるのよ」なんてよく言えるわと思います、争いを否定してきたのなら最後まで傍観していろよと、あなた方は平和が好きなんだから
それなのに平和を望む人ほど主義主張と心を大事にしたがります
「みんな違ってみんないい」といっているから平和が来ないのに
。幸福を望んでいない人がいることも知らないのに。
平和という事は皆同じという事。だから他人を大切にする必要などないのに、ここにきて善人になろうなどといっている連中がいるのがイラついたりする。
僕の好きなアニメのセリフに「飢餓や貧困、差別、腐敗、戦争とテロリズム、世界に溢れる問題を無くしたいと思いつつ人は絶望的なまでに分かり合えない。だったら心や主義主張は要らない、システムと力で平和を実現すべきでは?」
という台詞、まさにハーモニー計画がそれだと思う。
ただひたすら「意思がなく恍惚とした状態」にするもの。
「戦争を否定する民間人だって警察は便りにするよね?」という台詞もそう、戦争を否定するのならただ殺されればいいのです、それなのに警察というシステムは否定する。
ハーモニーとは主観的にみればそんな内容*゜
以前から感情の無い虚無的なキャラクターにひかれるのは僕にとって幸福は感情に左右されない人間になることだから、感情がある以上辛いことも経験しないといけない、それが嫌ならどこまでも無感情、無関心をきめこむ。それが平和という事なのです
綺麗事が嫌いなのもそれが理由。
kokoro